夢占いやスピリチュアルに信憑性はあるのか

見た夢によって現実の運勢を占うという夢占いは、現代科学においては信憑性がないとされているが、実際のところはどうなのだろうか。私も夢占いに信憑性はないと思ってはいるが、現代科学がこの世の全ての真理を解き明かしているという態度は傲慢だとも考えている。私自身、スピリチュアルに分類されるような出来事に遭遇した経験があるため、非科学的な事象というものを完全に否定したくはない。であれば自分で試してみて、自分なりの結論を導くべきだ。そこで目に見える形で運勢を測れるものとして宝くじが思い付いたため、約6か月間宝くじを購入し続け、夢占いにおいて吉夢とされる夢を見たときに当選するのかを試してみた。検証のついでに億万長者になってやろうという魂胆である。

夢占いやスピリチュアルに信憑性はないように思える

残念ながら、夢の内容によって運勢が変化するとは思えなかった。約6か月の間、週2回のロト6と週1回のロト7を毎回3口ずつ、定期開催のジャンボを10口ずつ購入したのだが、当選したのはロトが合計6,000円、ジャンボは最低保証の300円ずつであり、基本的には0円だった。これは確率的には普通のことであり、運が悪いわけでも良いわけでもない。注目すべきは、大きな吉夢であるらしい、大便が大量に現れる夢や天変地異の夢を見たときでさえ、当選額は0円だったことだ。68年に一度の開運日を始めとする吉日に購入した宝くじに関しても0円であり、吉夢や吉日の恩恵は全くなかったと言って良いだろう。

口内炎ができたり頭痛がしたりといった、現実の出来事に対するスピリチュアル的解釈も調べたが、幸運の兆しとされる出来事の後であっても、宝くじが当選することはなかった。1つ印象的な例を挙げると、歩いているときにふと目に入った車のナンバーが8888であり、これはスピリチュアル的には大きな幸運の兆しらしいのだが、当然のように何も起きなかった。ちなみに宝くじだけでなく、スマホゲームのガチャ結果や、仕事の売り上げにも影響はなかった。これらを踏まえると、夢占いやスピリチュアルに信憑性はないと思わざるを得ない。億万長者になってやろうという野望は潰えたのだ。

夢占いやスピリチュアル的解釈の傾向

夢占いやスピリチュアルについて調べるにつれ、ある傾向を読み取ることができた。どの項目に関しても、書かれていることがほぼ変わらないのだ。大抵の場合、吉夢だと解釈する場合の解説と、凶夢だと解釈する場合の解説がそれぞれ大量に書かれていて、要するにほとんどのシチュエーションに当てはまるような内容となっている。例えば天変地異の夢であれば、基本的には吉夢だが、夢の中で恐怖を感じた場合は精神的に不安定であることを表しているのでしっかりと休息を取るべき、といった具合だ。夢の中とはいえ天変地異が起きて恐怖を感じない人はほとんどおらず、そして一抹の不安すら覚えずに人生を歩んでいる人もほとんどいないと思われることを前提にすると、夢占いは正しいというより、誰にでも当てはまりそうなことを言っているに過ぎないというのが私の所感になる。現実の出来事に対するスピリチュアル的解釈においても概ね同様であり、例えば口内炎ができるのは、言いたいことを言えずにいるという対人関係でのストレスの表れであると書かれているが、現代社会においてそれは珍しいことではない。つまりこれも口内炎と対人関係を結び付け、誰にでも当てはまりそうなことを言い、信頼性を得ようとしているに過ぎないと考えられる。

さらにもう1つの傾向として、多くの人が悪い印象を持つであろう内容の夢に関しては、吉夢だとされていることが多い。先に紹介した天変地異の他を挙げると、泥棒や殺人の夢がその例だ。自身が殺される夢を見ると何となく不安になってしまうのも無理はなく、夢占いについて検索するのは自然な流れと言える。そこで、不幸な夢は実は吉夢だと書いておけば、穿った見方かもしれないが、うまく取り込むことができるという魂胆なのではないだろうか。

しかしこれらに気づいていない人であれば、夢占いやスピリチュアルが自分の現状を言い当ててくれたと勘違いし、悪い印象の夢が吉夢である意外性と安心感も相まって、傾倒して抜け出せなくなるのだろう。

夢占いやスピリチュアルとはうまく付き合うべき

冒頭にも言ったように、私は夢占いやスピリチュアルに信憑性はないと思ってはいるが、その全てを否定しようとは思っていない。というのも私はポルターガイストのような現象に出くわしたことがあるからだ。冷や汗をかくという表現があるが、人生で初めてそれを経験した。その経験から、私は非科学的な現象が存在してもおかしくないという立場ではあるが、一般的な夢占いやスピリチュアルに対しては懐疑的にならざるを得ない。今回の検証結果によるものもあるが、それ以前にこれらはマネタイズしやすい領域として挙げられ、怪しい情報商材を売っているようなネットビジネスマン、つまり自らの金儲けのことしか考えていない人が参入しがちで、とにかく甘い言葉を並べ立て、見事釣られたカモに高額で無意味な商品やサービスを売ることが最終的な目的となっているケースがあるのだ。しかもそれらには、あなたは特別だといったような甘い言葉がふんだんに詰まっていて、そして人間はそこまで強くなく、そもそも主に弱く疲れた人間がターゲットにされていることから、かなり魅惑的なものとなっている。それに魅惑されたが最後、良いことばかりを期待して悪いことからは目を背けるという、楽観的すぎる、傍から見ると思考を捨てて現実逃避しているようにしか映らない信者が出来上がるというわけだ。

従って一般的な夢占いやスピリチュアルには傾倒すべきではない。朝一番の星座占いを見て気分を良くしたり、夢占いで人間関係に注意と出たから自分の言動を省みるきっかけにしたり、水回りが運勢に関係するから掃除を定期的にしたりするというような付き合い方なら健全だが、人生を劇的に好転させることのできる都合の良い魔法のような力として利用するのは慎重になるべきだろう。