スターレイルの何が好きなのかを考えてみる

スマホを所有して約10年ほど、複数のスマホゲームをプレイしてきたが、スターレイルほどにハマっているゲームはない。スターレイルがリリースされた2023年4月26日の翌日に噂を聞いてインストールしてみたのだが、その日のうちに当時プレイしていたスマホゲームをすべて消して、スターレイル一本に絞るほどに魅了されてしまった。そして今日までプレイし続けているわけだが、スターレイルの何をそこまで魅力に感じているのかを考えてみる。

好み:コマンドRPG

幼少期から『ポケモン』などのコマンドRPGをプレイしていたからか、コマンドRPGに対する好感度が高い。現に今まで興味を持ってプレイしてきたゲームの多くはコマンドRPGであり、巷では人気のアクション系ゲームには興味すら沸かない傾向にある。コマンドRPGは操作がシンプルかつ瞬発力が不要で、ゆったりとプレイできる点が性に合っているのだろう。スターレイルに関しては若干の瞬発力が必要になるケースがあるが、基本的には慌てて操作をする必要がない。コマンドRPGであるという点は、興味を持ってインストールするまでのハードルを大きく引き下げてくれるのだ。

好み:キャラクター

スマホゲームのメインと言えばキャラクターだ。「キャラゲー」という言葉が存在するように、魅力的なキャラクターはゲームをプレイし続ける理由の1つにもなり得る。実際、広告で目にしたキャラクターが好みだったという理由でそのゲームを始める人もいるほどだ。スターレイルには男女ともに魅力的なキャラクターが多いだけでなく、美人系、可愛い系、男前系、イケメン系など幅広い属性のキャラクターがいて、それぞれ異なる魅力を楽しめるのも飽きないポイントの1つだと考えられる。ちなみに私が好きなキャラクターはマダム・ヘルタとルアン・メェイだ。賢い人に目がないのだ。

マダム・ヘルタとルアン・メェイ
左:マダム・ヘルタ 右:ルアン・メェイ

魅力:膨大なストーリーとキャラクターの掘り下げ

スターレイル最大の特徴にして魅力は膨大なストーリーだろう。スターレイルはとにかく文字数が多く、文章を読ませようとしてくる。個々のキャラクターだけでなく、光円錐や遺物といった装備にすらバックグラウンドがびっしりと書かれているし、収集要素である本棚(書物)にも大量のテキストがある。ストーリーのスキップ機能がないことからも、スターレイルがストーリー重視のゲームであることが分かる。プレイヤーの中にはスマホゲームにストーリーは必要ないと考える人もいるようだが、個人的にはストーリーや世界観をしっかりと読み込めるゲームのほうが好きであり、スターレイルのこの点が非常に私とマッチしている。

ストーリーはキャラクターの魅力を引き立てる役割も担っている。はじめはさほど興味のなかったキャラクターであっても、ストーリーを進めてその為人を知っていくうちに魅力を感じてくるのだ。同時にキャラクターの良さがストーリーの良さにも繋がっていて、ストーリーとキャラクターが相互に魅力を引き上げている。

そして主人公の存在も忘れてはならない。スターレイルの主人公は頭がおかしく奇行が目立つのだが、その性格はストーリー内での行動や選択肢にも反映されている。例えばあるサブイベントでは、霜が降りた鉄柵を興味本位で舐めてみたところ、舌が柵に張り付いて取れなくなった。主人公がどんな奇行をしてくれるのかということもストーリーの楽しみの1つと化しているのだ。

好み:アチーブメントなどの収集要素

特定の条件を満たすことで取得できるアチーブメントも魅力の1つだ。幼少期から『ポケモン』をプレイして図鑑や落ちているアイテムをすべて集めようとしていたからだろうか、こういった収集要素を好む傾向にある。すべて収集したときの達成感はもちろんだが、1つ1つ収集することで少しずつ埋まっていくその過程も楽しいのだ。中には取得難易度が高いアチーブメントもあり、どうすれば取得できるのかを考えるところにも面白さがある。

好み:デイリーの負担の軽さ

スマホゲームを毎日プレイし続ける上で、デイリーの負担の軽さは非常に重要だ。スターレイルはリリース当初からデイリーが非常に楽だったが、今ではアップデートによって更に楽になっている。私は朝と夜にスターレイルを起動しているが、それぞれ5分程度で開拓力(スタミナ)を消費できる。イベントが更新される毎週月曜日にはやや時間を要するが、それによって飽きずにプレイできていると考えられる。

スターレイルには自分好みの要素が多い

こうして考えるとスターレイルには私好みの要素が多く、ハマるべくしてハマったことが分かる。どの要素の比重が大きいのかまでは自分でも曖昧にしか分からないが、ストーリー含めたキャラクターまわりではないかと考える。というのも、例えば私が好きな漫画『ワンピース』で最も印象深いのは回想などでのキャラクターの掘り下げであり、キャラクターに対して興味をそそられる傾向にあるように思えるからだ。

これらの要素以外に、スマホゲーム業界を震撼させた『原神』をプレイしていなかったことで、こんなハイクオリティなスマホゲームがあるのかという衝撃が大きく、一種の「過大評価」をしてしまっている可能性もあるだろう。

いずれにしても、私にとってスターレイルはドストライクのゲームであり、ハマって毎日プレイし続けているのは当然と言える。少なくとも現時点では、サービス終了を迎えるその日までプレイし続けるつもりだ。

最後に、スターレイルを続けられている真の原動力は、ゲーマーであり続けたいと足掻く心理かもしれないことを付け加えておく。