やる気がでない・面倒くさいの対処法を考える

人間は人生で常に大小さまざまな作業をこなしている。その中でやるべきだったりやる方が良かったりする作業なのにもかからわず、どうしてもやる気が出ない・面倒くさいと感じ、娯楽に逃げてしまうことはよくあるだろう。脳疲労や鬱のケースもあるが、健康体でも面倒くさいとつい口走ってしまう人は少なくない。「自分のことをADHDだと思って診断を受けたら、単なる怠け者だったことが判明した」という話もあるが、異常にやる気が出なかったり、すぐに終わる作業に対して面倒くささを感じてしまったりする傾向はどうすれば治るのだろうか。

対処法1:SNSを全消去

SNSは人生の破壊者だ。特にTwitterのおすすめ欄やYouTube・TikTokのショート動画は、1コンテンツの消費にかかる時間が非常に短く、しかも新しいコンテンツが絶えず流れてくるため、浸かりすぎるとその刺激に脳が慣れ、超短時間で報酬を欲しがるようになってしまう。そうなると2時間の映画、30分のアニメ、10分の動画を集中して観れなくなるだけでなく、中長期的な継続が必要な努力をできなくなるという最悪の事態に陥る。やる気が必要で面倒くさいことではなく、数秒~1分で得られる快楽を脳が求めるというわけだ。実際私の場合は、YouTubeショートやTikTokは一切見ていなかったものの、Twitterはかなり閲覧していたという過去があり、その時はやる気や集中力が明らかに削がれていたが、Twitterをアカウントごと消してからは正常に戻った。それから約1年経ってTwitterを復活させたが、Twitterを開く習慣自体がなくなったため、やる気や集中力を保てている自覚がある。

ショートコンテンツは人間のやる気や集中力を完全に失わせてダメ人間を製造するだけでなく、時間を無意味に消費させるという特徴もある。というのも、昨日見たおすすめツイートやショート動画の内容をどれほど覚えているだろうか。おそらくほとんどを覚えていないだろう。つまり脳の命令のままに指が画面をスクロールし続け、大量のコンテンツを浴びるように摂取させるが、実態としてはコンテンツを消費しているのではなく、虚無の時間を過ごしているだけなのだ。ショートコンテンツおよびその運営者によって時間の使い方、すなわち人生をコントロールされていると言えるだろう。そしてショートコンテンツへの依存度が高い人ほど、距離を置こうとする気持ちだけでコントロール下から抜け出すことは難しいため、アプリごと消去して物理的に接触を断つのが有効だと考えられる。ショートコンテンツの操り人形から脱することは、やる気や集中力だけでなく、人生を取り戻すことにも繋がるのだ。

対処法2:環境を整える

SNSを消去しただけでは環境は整わない。スマホ自体が魅惑的な娯楽であるため、目の前に存在するだけで人間のやる気を削ぎ、集中力を失わせているからだ。実際スマホが机の上にあるだけで、集中力が低下して脳のパフォーマンスが悪くなると言われている。脳のメモリをスマホに割いているような状態だ。無意識にスマホに手が伸び、気づいたら何時間も経過していたという経験をしたことのある人は多いだろう。スマホから物理的に距離を取り、脳のメモリからスマホを消してあげることで初めて、やる気と集中力を取り戻すことができる。

とはいえ私たちの周りに存在する娯楽はスマホだけではない。漫画やゲームはもちろん、本なども私たちを誘惑してくる。そのため、そういったものがない場所で作業をするのが望ましい。2部屋以上の家に住んでいるのであれば、娯楽部屋にスマホを置き、娯楽のない部屋で作業をすることで、誘惑を受けずに作業に没頭できる。1部屋しかない場合は、外出先で作業するのも手だ。喫茶店でのパソコン作業は、情報漏洩などの観点からしばしば馬鹿にされるが、集中という観点から見れば理にかなっていると私は考えている。娯楽からだけでなく、布団やベッドから距離を取ることができるのも見逃せない。暖かくてふかふかの布団の誘惑には、たとえ強靭な意志を持つ者であったとしても抗えないのだ。

対処法3:時間設定をする

長時間取り組む必要のある作業に対しては時間設定をすることで、やる気が出て集中力を保ちやすくなる。私の場合は30分1セットにし、セットごとに10~15分程度の休憩を取るようにしたところ、面倒くさいと感じる間もなく、集中力を切らさずに作業できるようになった。もともと人間の集中力は15~90分程度しか続かないとされているため、長時間の連続した作業は望ましくないのだ。もちろん30分というのは一例でしかなく、本質は短時間だけ集中すべきということであり、個人差や作業の内容によって変動させる必要がある。

掃除や洗濯といった細かい作業を面倒くさいと感じる場合は、「10分で終わる」というように、頭の中で具体的に時間を提示することで、面倒くささを乗り越えることに成功した。特にすぐに終わる作業、数秒で終わる作業には、この方法が効きやすいと感じている。日常生活における細かい作業を面倒くさがり、実際にやらないのは大人として褒められたものではないため、しばしばこの方法で乗り越えていたところ、面倒くさいとも思わなくなった。時間を設定するのは、面倒くさいに対して非常に有効だと考えられる。