2026年4月29日にリリースされた新作無料ゲームであるNeverness to Everness、通称NTEをプレイして6日経過したということで、現時点での感想レビューを書いていく。ハンターランク30で名声レベル17であり、全ての要素をしっかりと遊べているわけではないが、ある程度はプレイできているはずなため、「公平な」感想と言えるだろう。早速NTEに対する評価を一言で表すなら、面白い部分もあるが全体的に私好みではなく、課金する気は起きない、といったところだ。
キャラクターが全く刺さらない
NTEのような無料ゲームで重要な要素の1つはキャラクターだ。キャラクターはそのゲームを始めるかどうかや課金するかどうかの判断材料になることすらあり、ゲーム内容が良くてもキャラクターが好みでないなら、そのゲームに対するモチベーションは激減すると言って良いだろう。キャラクターの好みは個人差によるところも大きいが、NTEのキャラクターは私には全く刺さらない。まずキャラクターの名前が長かったり読めない漢字だったりして、馴染みがなく全く覚えられないのだ。「名無し」のキャラクターに愛着を持つのは難しく、第1段階で躓いているとしか言いようがない。そしてエイボン(メインキャラクターたち)のキャラクターがどれも魅力に欠けている。オタク女にロリ、ショタ、糸目の執事、飲んだくれのおばさんといったように、王道的なキャラクターではないのだ。ストーリーの中心になるメインキャラクターなのにもかかわらず、全員が王道から外れたキャラ設定になっているのが耐えられない。糸目の執事と飲んだくれのおばさんは大人としてそのままで良いとしても、子供たちは素直に美少女とイケメンの方が嬉しかった。また、あまり上品なキャラクターデザインではない点も好みではない。あまりにもパツパツの服やミニスカートを着用していたり、尻が見えているような恰好をしていたりする女性キャラクターが目立ち、品が悪いと感じてしまう。
そしてここまで言ったことが全てマシに思えるくらいに私をイラつかせているキャラクターがタギドだ。タギドもメインキャラクターの1人なのだが、普通の人間ではなくマスコット的存在であり、ラッコの体にテレビの頭という意味が分からない風体で、存在意義を疑う。マスコット的存在であれば可愛くあるべきだが、ブラウン管テレビに対して愛着を感じるのは特殊な性癖を持つ人だけであり、大衆向けではない。しかも人間の言葉を話すことができず、自分の名前を連呼するだけの劣化ピカチュウである。ピカチュウは音の響きが可愛らしく耳障りではないが、タギドは濁音が2音も続くせいか可愛げがなく耳障りだ。メインストーリーに大きく絡むなら、普通に話せるようにすべきだったのではないか。特殊能力を持つ主人公はタギドの言葉を理解することができるが、その内容は2語文だったり幼稚な内容だったりで、1~4歳児と何ら変わらない。実力がないくせに自信だけは一丁前で、大きな口をきいてばかりのお調子者という、私が最も嫌いなタイプの1つでもある。さらにはやたらストーリーに登場するせいでイライラが止まらない。タギドのくだらない恋愛話がメインストーリーで1章使って展開されたときはさすがにアンインストールしようかと思ったくらいだ。誰がこいつの恋愛に興味があるのかと。恋愛相手に若干きな臭い雰囲気が漂っていて、後々重要になるのかもしれないが、仮にそうだとしても、離脱の意思決定をしやすい無料ゲームにおける最序盤でこのようなメインストーリーを展開するのはいかがなものか。とにかくタギドは最低最悪のキャラクターだと私は考えている。異象管理局への転職話が出てくるサブストーリーでは、ぜひ転職して二度と目の前に現れないでほしいと本気で思うくらいには。こんなクソテレビより、ポテモンをマスコットにしてほしかった。
ストーリーが全く刺さらない
ストーリーを引っ張っていくキャラクターの魅力が乏しいため、ストーリーの魅力も減少しているというのが正直な感想だ。特にメインストーリーとキャラストーリーはかなり退屈で、眠気を感じてしまう。不眠症の人はぜひプレイしてほしい。というのもキャラクターに魅力がないというのはデザイン面の話だけでなく、全体的に言動が子供っぽく、冗長なやり取りが多いのだ。興味の湧かないキャラクターたちが訳の分からないことを延々と話すのを聞くのはさすがに苦行だと言って良いだろう。私はストーリーのボイスまですべて聞くようにしているのだが、ピンク髪のオタク女と赤髪のオタク女がバンドを始めるキャラストーリーは見るに堪えなくてスキップしてしまったことをここに告白する。登場人物が少ない初期に、なぜオタク女が2人も登場しているのかも謎である。また、シリアスな場面でもコミカルな描写が多々あり、一貫性がなく内容に入り込めないようにも感じた。例えばオークションのストーリーでは、子供2人が常にふざけあっていて緊張感がなく、口を閉じてほしいという感情しか湧かなかった。
もっと言えば、キャラクターの件を抜きにしても、ストーリー自体があまり好みではない。壮大なストーリーを期待しているのなら、間違いなく裏切られるだろう。例えば私は『スターレイル』をプレイしているが、それと比べると見劣りしているように感じる。スターレイルとNTEの舞台はそれぞれ銀河全体と街1つなので当たり前と言えば当たり前なのだが、NTEのストーリーは非日常というより日常の延長に近いような感覚があるというのが、退屈に感じる要因の1つなのではないか。少なくとも私は非日常的なストーリーの方が好みだ。逆に言えば、街での日常的なストーリーを求めている人には向いているのかもしれない。
そしてここまでの退屈さを助長しているのがセリフ送りだ。キャラクターの動作が終わるまで次のセリフに送れないというのは良いが、その頻度と、どう見ても動作が終わっているにもかかわらず次のセリフに送れないことが多すぎて、虚無の時間が長すぎるというのがかなり気になった。こういった面でもテンポ感が悪い。
メインは都市での生活コンテンツ
NTEはキャラクターもストーリーも微妙だという評価だが、超現実都市オープンワールドである通り、そもそものメインは都市での生活コンテンツだと感じている。つまり都市を探索し、都市での様々な生活コンテンツをこなすことが最大の売りであり、そこに面白さがある。実際のところ、私もメインストーリーとキャラストーリー以外はなかなかに楽しめている。例えば街角で受けることのできるサイドストーリーは、メインストーリーやキャラストーリーと違って面白い。基本的に主人公と依頼主が中心となって話が進んでいくため、メインキャラクターの面倒なやり取りがなく、テンポが良いからだ。やはり幼稚なキャラクターが多いとテンポが阻害されてプレイヤーのストレスが溜まるだけであり、またストーリーの面白さを決めるのは内容そのものだけではないということだろう。
異象依頼にも面白いものがいくつかある。基本的には異象というモンスターを倒す内容だが、一部の依頼は謎解きが必要で、中にはかなり苦戦させられるものもある。例えば「孤独なプレイヤー」という依頼は学校が舞台だが、依頼内容をある程度しっかりと読んだ上で、具に校内を探索しないと達成できない。単なるおつかいや作業ではなく、きちんとした謎解きと探索になっているのだ。大多数のプレイヤーはネットで攻略情報を調べてしまうだろうと予想できるくらいには歯ごたえがあり、個人的には評価したい。
生活コンテンツを1つ1つ述べていくことに意味はないため省略するが、他にも収集要素があったり、店を経営してランクを上げていったり、何の表示もないNPCから発生するイベントがあったりといった、やり込み・成長要素が多く用意されているのが特徴であり評価できる点だ。私はキャラクターに魅力を感じていないためさほど重視していないが、キャラクターと親密に触れ合える機能が充実していて、加えてお金を稼いで家や車両を購入できるという要素もあり、まさに1つの街の中で生活しているという印象を強く受ける。私がこういったゲームをプレイしたことがなく新鮮に感じているだけの可能性の否定はできないが、生活コンテンツに関してはかなり評価している。画面酔いしなければもっと良いのだが。
結論:継続的なプレイはモチベーションが続かない
私はNTEの生活コンテンツを評価してはいるが、正直に言うと既に飽きてしまった。最初の数日は新鮮に感じて楽しめたが、繰り返すうちにマンネリ化したのだ。ソシャゲは毎日継続してプレイするという性質上、常にモチベーションを保てる何かが必要となる。『スターレイル』で言うなら、私は主にストーリーの更新が楽しみであり、毎日継続してプレイするモチベーションになっているのだが、一方でNTEにはそういったものがない。キャラクターやストーリーには魅力を感じられず、生活コンテンツも一通りプレイして新鮮さが失われてしまったため、何を楽しみに毎日プレイし続ければ良いのかが分からないのだ。個人的な感覚としては、NTEは更新のない買い切り型ゲームであり、継続的に毎日プレイしたいと思えるタイプのゲームではなかった。NTEはかなり前からプレイしたいと思っていたタイトルなだけに、私に合わなかったのは少し残念である。